2012年7月1日日曜日

イルミナティとは何であるか3(万物を見通す目)

悪魔主義やバール信仰は、大まかに言って、メソポタミア文明が発祥なのに対し、「万物を見通す目」は、エジプト文明が発祥だ(しかし、「万物を見通す目」の発祥には、まだ先がある)。

イルミナティはメソポタミア発祥、フリーメーソンはエジプト発祥と言い換えてもよいだろう。

「万物を見通す目」を、その発生から追ってみる。

エジプト神話の「ウジャトの目」

ホルス

ホルスは、エジプト神話に登場する天空と太陽の神である。オシリスとイシスの子で、セトの敵対者である神としての神話が特に有名だ。
WikiPediaより引用

ラー

ラーは、エジプト神話における太陽神である。ホルス神と習合して、「ラー・ホルアクティ」となることもある。
WikiPediaより引用




ツタンカーメンの秘宝「ウジャトの目の胸飾り」
エジプト文明より引用

ウジャトの目は、ホルスが父オシリスの敵セトを討つ時に奪われた左目のことである。

その目は月と太陽の象徴とされている。物を見抜く力があるとされ、再生・修復、守護、魔除けの護符として使われた。
可愛い物ちっちゃい物お買い物日記 と WikiPedia から要約

ホルス神はラー神でもあり、ウジャトの目は、ホルスの左目でもあり、ラーの左目でもある。

「ラーの目」 映画 スターゲイト

映画「スターゲイト」では、他の星に移住させられたエジプト人の末裔が、ウジャトの目を「ラーの目」として、崇拝の対象としている。

イルミナティの「万物を見通す目」


1ドル札
1ドル札にある米国の国璽

トマス・ジェファーソンがある晩ひとりで庭を歩いていたとき、マントを翻す不思議な黒ずくめの男に接触された。男は、ジェファーソンに基礎的デザインを施した羊皮紙を手渡した。そのデザインから、今の政府が使っている国璽(こくじ)が作られたというのである。

無線電信の発明者モールスの父で、開拓時代の優れた地理学者、牧師で名を知られていたジェディー・モールス博士は、ジェファーソンはイルミナトス(イルミナティの単数形)だった、とはっきり記録している。

国璽のデザインを手渡したのは、ヴァイスハウプトの使者であろう。
バイエルン・イルミナティは、ドイツのバイエルン、インゴルシュタット大学教会法教授のアダム・ヴァイスハウプトが1776年5月1日に結成したものである。

イルミナティは6年後の1782年に、ヴィルヘルムスバートで開催された世界フリーメーソン大会議で話し合い、メーソンとの合同本部をフランクフルトに置いた。
さてはてメモ帳より引用・要約

フリーメーソンは元々、エジプトのピラミッドを建築した石工組合だった。

古代エジプトでは、大規模プロジェクトで働く技師や製図工や石工に特別な地位が認められていた。これらの人々はエジプトのスネーク教団の後援で、エリートのギルドとしてまとまった。

ギルドでは、スネーク教団の階級や称号が用いられた。
「エデンの神々」P113 ウィリアム・ブラムリー著から引用・要約

イルミナティとフリーメーソンの結成と合流

カストディアン(マルドゥク)に「乗っ取られたスネーク教団(原始イルミナティ)」がもたらした「万物を見通す目」信仰が、古代エジプトでは「ウジャトの目」信仰となった。

その後、フリーメーソンを通じて「ウジャトの目」信仰が現代のイルミナティに伝えられ、ピラミッドと目のデザインからなる「万物を見通す目」になったのではないか。

後述するピラミッド・アイ・タブレットまで考慮に入れれば、先祖返りしたともいえる。

イルミナティの宗教は、善悪をひっくり返す「悪魔主義」、メーソン聖書やタルムードに基づく「バール信仰」、オカルト(隠されたもの)主義の「万物を見通す目」の3つで成っている。

キリスト教の「プロビデンスの目」


キリスト教で用いられる
プロビデンスの目

「エマオの晩餐」ヤコポ・ダ・ポントルモ 1525

中世からルネサンスにかけては、(キリスト教の)三位一体の象徴として(プロビデンスの目の)デザインが用いられた。
WikiPediaより引用

キリスト教の三位一体の象徴としての「プロビデンス(神の摂理)の目」であれば、意味は通る。しかし、このデザインはホルスの目が元になっているとすると、プロビデンスの目(三位一体)とホルスの目(物を見抜く力)の間には意味的関連性はない。

中世ヨーロッパに流れ込んだフリーメーソン達が、キリスト教に自分達の隠れた信仰を紛れ込ませたのだろう。

「プロビデンスの目」と「万物を見通す目」の発生

「プロビデンスの目」は「万物を見通す目」なのだ。逆ではない。「プロビデンス(神の摂理)の目=三位一体」とは、世間を欺く為の名称である。

プロビデンスの目は、隠れキリシタンのマリア観音像のようなものだ。

マリア観音像
WikiPediaより引用

フリーメーソンの複数のロッジは、国章制定への関与や、この三角形に目を描いた紋章がフリーメーソンを表す紋章であることを否定している。
WikiPediaより引用

プロビデンスの目は、フリーメーソンの「隠れた信仰」なのだから、否定して当然だ。プロビデンスの目は異教信仰である。隠れキリシタンが、マリア観音像を仏教の観音像だと主張して、監視の目を逃れていたのと同じである。

ピラミッド・アイ・タブレット


トンデモの中に真実あり。さて、ここからは、いわゆるオーパーツ(場違いな工芸品)の話に飛ぶ。

ピラミッド・アイ・タブレット

1980年代に金採掘主任であったギレルモ・ソトマヨーアによって、深さ10メートルの廃坑から300余りの遺物が発見された。その後これらの遺物は、発見者ソトマヨーアの知人にまとめて譲渡され、保管されていた。

1999年に「未解明の謎展」のコーディネーターであったクラウス・ドナらが、ラ・マナで発見された別の遺物「石の世界地図」を調査しにエクアドルを訪れ、遺物の中にプロビデンスの目に似た模様があるピラミッド状の物体を見出し、「未解明の謎展」で大きく取り上げた。

高さ27センチメートルで、表面は3辺からなる三角形状になっており、頂点部分に一つの目が象嵌されている。また、目の下部には13の水平な段が刻まれている。
WikiPediaより引用

ピラミッド・アイ・タブレットの底面

底面には黄金の埋め込み細工で、オリオン座の配置が描かれている。また、その下方には絵文字が刻まれている。クルト・シルトマン教授の解読によると、先サンスクリット文字で「創造主の息子がやってくる」と書かれているとされる。
WikiPediaより引用
ブラックライトで照らすと、目の部分が光る。

13の段があるピラミッドの頂点には目がついている。このデザインは米国の国璽とそっくりである。また、エクアドルで発見されたにも関わらず、底面には何故かサンスクリット語が書かれている。オリオン座の埋め込み加工は、エジプトとの関連性を感じさせる。

右の遺物(下部)にはオリオン座の三ツ星がある

石の彫刻は、1万年~1万5000年も前の遺物とされる(Illuminati-イルミナティ-を参考にしたが、ソース不明確)。

これらは、フリーメーソンやイルミナティ垂涎のお宝のはずだ。何故なら、自分たちの神性を証明する物的証拠だからである。

イルミナティの人々は、どうやら自分たちは神もしくは神に連なる者だと、本気で考えているようだ。

【上】火星のピラミッド
【下】エジプトのピラミッド
きちより引用・編集

オリオン座の三ツ星とギザのピラミッド

ピラミッド・アイ・タブレットの底面と石の彫刻には、オリオン座の三ツ星がある。ギザのピラミッドと火星のピラミッドの配置は、オリオン座の三ツ星の配置と同じと言われている。

マルドゥクは、火星の「イギギ(万物を見通す目)」達に加担し、地球の支配者となり、初代エジプト王の太陽神ラーと初代バビロニア王のニムロドになった。

イギギの子孫達は、バール神や「プロビデンスの目」「イルミナティの目」を信仰の対象としている。
Kazumoto Iguchi's blogより要約

原始イルミナティより、「万物を見通す目」信仰は遥かに古いということなのだろう。「万物を見通す目」信仰は、マルドゥクやイギギ達のものである。

ゼカリア・シッチン博士

ゼカリア・シッチン説を演繹すれば、バール信仰していたバビロニア人や、ラーの目の崇拝していた古代エジプト人は、イギギの子孫ということになる。彼らは、地球の監視役をしていた、火星の裏切り者の子孫だから、残酷なのだ。

イルミナティにとって、万物を見通す目は、フィクションではなく現実である。

トンデモ話であったとしても、彼らは自分自身を神もしくは神に連なる者であると確信し、人間を「監視」し、逆らう人間を殺すことが善だと心底信じている。そこが問題なのである。

オカルト的視点からみれば、イルミナティ理解において、万物を見通す目は文字通りアルファでありオメガである。

わたしはアルパであり、オメガである。最初の者であり、最後の者である。初めであり、終りである。(ヨハネの黙示録22-13)

オカルト信仰を理解するには、オカルト的思考を辿るしかない。オカルトは怪しいからといって、考察の対象から外せば、彼らが何を考えているかよくわからなくなってしまう。そもそも、オカルトは「隠されたもの」の意味である。

私個人としては、これら遺物が、フリーメーソンのゼカリア・シッチン博士(ロシア系ユダヤ人)の研究成果や、デーヴィッド・アイクのレプティリアン説と、どのように関係しているのか、非常に興味がわく所なのである。

ちなみに、アイクのレプティリアン説は、シッチン本人から否定されている。

落穂拾い

指で作ったピラミッドに自身の指を入れて、
目入れの儀式をする鳩山由紀夫

「万物を見通す目」のポーズをする
きゃりーぱみゅぱみゅ

「万物を見通す目」の形を作る
須藤元気率いるダンスユニット「WORLD ORDER」

1ドル札には、ラテン語で「NOVUS ORDO SECLORUM(NEW WORLD ORDER)」と書かれている。それと同じダンスユニット名とは恐れ入る。このダンスユニットは電通が仕掛け人である。

須藤元気は、ちゃんと意味がわかってやっているのだろうか。

電通本社ビルの床に敷き詰められた「万物を見通す目」

私にとって身近な話で言うと、冒険家・植村直己(故人) さんの奥さんの実家がお隣さんで、商店街仲間として付き合いがあったのだが、その植村さんを追い込んだのは電通だと言われている。

「金は我々が作りますからやりましょうやりましょう!」 と、より難しい冒険をしろと持ちかけ、最終的に真冬のマッキンリーなんて無謀な挑戦で行方不明になってしまったのだ。(遺体は未だに発見されていない)

電通は金になると踏んだら人を持ち上げるだけ持ち上げて、その気にさせて、逃げ場をなくす。どれだけ人が死のうと構わない。死んだら死んだで話題になるからなおよしと考える。

それが 「電通方式」 である。
キングフラダンスの思考の軌跡。より引用

植村直己
スポーツ情報より引用

格闘家の須藤元気が、植村直己のようにならないことを祈るばかりである。

最近は、イルミナティの宣伝や行動が露骨である。情報もわざとリークしている感がある。彼らにしてみれば、もう作戦は完了間近なのだろう。しかし、普段から以下のような考えで臨めば、別にイルミナティの正体なぞ知らなくても、対抗することができる。

現代は野蛮だから、神を信じないかわりに、この世界は自由と平等と博愛で動かすべきだと信じる。

昔のひとは賢かったから、自由、平等、博愛なんかでなく、もっと地に足をつけてこの世界の現実を見つめた。そしてあの世での平等な裁きと楽園を信じた。
文明が退化していることを発見した12の事実より引用

「自由・平等・博愛」は、フリーメーソンのスローガンである。

引用元の記事のように、世の中の常識をひっくり返して観て、少し考えれば、悪魔主義の呪いを解くことができる。

自分の頭で考えることは、一番してもらいたくないことなのだ。誤解を恐れずに言えば、考えた内容が間違っていても構わない。自由意思が大切なのだ。

自由意思であれば、支配されない。それは、フリーメ―ソンのいう「物理的」な自由とは違う。「精神」の自由である。他人から与えられた考えであるかどうか、それが問題だ。

人類の目指すべきは支配ではなく調和である。

おまけ

ボブ・デュラン、カニエ・ウェスト、ケイティ・ペリー、リアーナ。米国のアーティスト達が比喩ではなく、現実に「悪魔」に魂を売ったと告白している。

Jay Z「俺は霊に憑依されているんだよ。」

1 件のコメント:

労働者M さんのコメント...

事後報告で申し訳ございません。
当方の探している情報でしたので、内容及び画像を使わせて頂きました。
該当記事にリンクも貼らせて頂きました(_ _)

有難うございました。

西やん 拝

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